[Term-inal]
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渋谷系用語辞典-


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■タケイグッドマン[TAKEIGOODMAN] <人名>
1968年9月4日生まれ、本名は武井良仁。映像アーティスト。1989年に
スチャダラパーのシンコとユニティ"Little Bird(通称LBネイション)"を設立。1991年より1994年春の活動休止まで、TAKE-1としてラップグループ"Cartoons"のMCを担当。1991年、スペースシャワーTVに契約社員として参加、「NewWave90's」でディレクターデビュー、同1991年にウィズエンターテイメント[Wiz Entertainment]を始動。1993年には、自身初となるPV『後者〜The Latter/スチャダラパー』を手掛ける。小沢健二のアルバム『LIFE』(1994年)のジャケット写真や、小沢出演の森永『ダース』CM(1996年)のコピー"12コだからダースです"なども担当。かせきさいだぁ「ウィンドブレーカー」(1997年)、『SKYNUTS』(1998年)などのCDジャケットのアートディレクション、トーキョーナンバーワンソウルセットのビデオ作品『真昼の完全試合』(1996年)の監督、キリンジ「牡牛座ラプソディ」(1999年)PV監督、ハルカリ『音樂ノススメ』(2004年)PV監督など活動は多岐にわたる。
■田島一成(TAJIEMAX)[TAJIMA KAZUNARI] <人名>
写真家。1968年2月9日東京生まれ。1987年五味彬のアシスタントを経て、1990年に独立。オリジナル・ラヴ『EYES』『WILD LIFE』、高浪敬太郎『SO SO...』、沖野俊太郎『HOLD STILL-KEEP GOING』、スピリチュアルヴァイブス「TENDER BLUE」、カヒミ・カリィ「GIRLY」『MY FIRST KARIE』、モンド・グロッソ『CLOSER』、ピチカート・ファイヴ『BOSSA NOVA 2001』『EXPO2001』などのCDカバー写真、カヒミ・カリィ「GOOD MORNING WORLD」、ラヴ・タンバリンズ「MIDNIGHT PARADE」、テイ・トウワ「HAPPY」などのPV監督をてがける。
■タワーレコード渋谷店 <店舗>
1981年3月にタワーレコード国内2号店として開店。1995年3月10日移転して、8階建売り場面積約1500坪の超大型店舗として新装開店する。スマーフ男組の松永耕一(元WAVE渋谷LOFT店)や村松タカヒロが勤務していた。
■タンバリン・スタジオ[TAMBOURINE STUDIO] <スタジオ>
1991年夏スウェーデン最南端の港町マルメにて、トーレ・ヨハンソン[TORE JOHANSSON]を中心にエッグストーン[EGGSTONE]の3人とANDRES NORDGRENが設立したレコーディング・スタジオの名称であり、
スウェディッシュ・ポップの総本山的存在。60年代、70年代の古いスタジオ機材が、ここで録音された音源に懐かしさを与えている。ボニー・ピンク『Heaven's Kitchen』(1997年5月16日発売)、カジヒデキ『TEA』(1998年1月28日発売)、原田知世『BLUE ORANGE』(1998年8月21日発売)などがここで録音されている。
■超ねんてん博物館[CHONENTEN MUSEUM] <TV番組>
1994年頃から1995年9月30日まで関西テレビの深夜に放送された音楽バラエティ番組。番組のホストをバッファロー吾郎と花代がつとめ、毎週一組のゲストを招きトークを展開。ゲストとして、
TOKYO NO.1 SOUL SET脱線3ピラニアンズ東京スカパラダイスオーケストラ、久保和美(ネロリーズ)、安田コーサク/笹沼よしのり(COOL SPOON)、ECD、A.K.I.(A・K・Iプロダクションズ)、かの香織、ちはる、ヨシミ/ヒラ/山本精一(BOREDOMS)、ケラ、ヒックスヴィルいとうせいこう小沢健二暴力温泉芸者、UAらが出演。また、スチャダラパー、脱線3がそれぞれレギュラーでコーナーを担当。タケイグッドマンがディレクターをつとめるほか、光嶋崇(進行)、スケートシング(写植)、イトウエルフマン(ハイファイ)らウィズエンターテイメントの面々が全面的に関わる。
■DJ BAR インクスティック[DJ BAR INKSTICK] <店舗>
渋谷公園通りを上りきった右手のカンパリビル4階にあったクラブ。毎月第4水曜にはDJを小林径、荏開津広、青木達之(
東京スカパラダイスオーケストラ)、鄭秀和、ジェームス・ヴァイナーらが担当する人気イベント"ROOTINE[ルーティン]"が開催。毎月最終金曜には、橋本徹主催の"Free soul underground"が開催、橋本のほか、小林径、二見裕志、山下洋、松田岳二らがDJをつとめた。ほかに、"ローリング・ストーンズ・ナイト"、"デイ・オブ・ジャマイカ"、毎月最終日曜の"クラブSKA"などのイベントが行われていた。90年代中頃に閉店。
■デス渋谷系[DEATH-SHIBUYAKEI] <ムーブメント>
90年代中ごろ、渋谷系が醸しだす無駄にエヴァーグリーンな雰囲気に心躍らせ瞳をきらめかせる少女たちの目を覚まさんとばかりに自然発生的に生まれ、誰かの手により悪意たっぷりに名づけられたムーブメント。ノイズミュージシャンである
暴力温泉芸者、サイケデリックヘヴィロックバンドのDMBQをその担い手とし、既存のいわゆる"渋谷系"が持っていた爽やかでオシャレといった雰囲気とは真逆な価値観で構成されるムーブメントではあったが、コーネリアスが当時もはや嘲笑の対象でもあったハードロックの象徴的な楽器であったフライングVを自在に弾きこなすことでオシャレガジェットとして再生させるなどの動きもあり、なんとなく受け入れられていった。また、文学の分野では、阿部和重の小説『インディビジュアル・プロジェクション』(新潮社)が、そのパルプフィクション的な内容と、常盤響の手によるエロチックかつオシャレな装丁もあって、デス渋谷系文学などとも称された。なお、雑誌『モア・ベター』第6号のデス渋谷系特集にて取り上げられたのは、暴力温泉芸者バッファロードーターシトラスシーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハー、チボ・マット、JON、ルルーズ・マーブル、ギターウルフ、ヒップゲロー、U.G MAN、デッドリー・ポイズン、グラインド・オーケストラ。
天神系[TENJINKEI] <ムーブメント>
福岡を拠点に活動、または福岡出身のポップアーティスト群をまとめた呼び名。福岡市中央区にある九州最大の繁華街「天神」からその名を取る。インスタントシトロン、エレキハチマキ、スモール・サークル・オブ・フレンズが代表的存在で、3組をまとめて「天神系御三家」などとも呼ばれた。
関連→
Automatic Kiss Records[オートマティック・キス・レコード]
■常盤響[TOKIWA HIBIKI] <人名>
イラストレーター、デザイナー、写真家、そしてライターでDJでミュージシャン。ジャンルにとらわれない活動をする、というのはプラスチックスが持っていたニューウェイヴ感覚を体現しているからか。小説デザインでは、阿部和重『インディビジュアル・プロジェクション』(新潮社)や赤坂真理『ヴァイヴレーター』(講談社)の装幀・写真、CDジャケットでは、
エル・マロ『SUPER HEART GNOME』(トイズ・ファクトリー)や砂原良徳『クロスオーバー』(キューン・ソニー)などを担当。音楽ユニット"ミッドナイト・ボウラーズ"や"スペース・ポンチ"のメンバーでもあり、水本アキラとのDJユニット"TMVG"でも活動。
■トラットリア[TRATTORIA] <レーベル>
1990年代初頭、
牧村憲一の命により、ポリスターの邦楽セクション内で発足したレーベル。小山田圭吾が総合プロデュースをつとめ、櫻木景がゼネラルプロデュースを担当。イタリア語で食堂という意味を持つこのレーベルの命名者はelレーベルを主宰していたマイク・オールウェイ。フリッパーズ・ギターのベストアルバム『カラー・ミー・ポップ[COLOUR ME POP] 』(1991年12月21日発売)、ライヴアルバム『続・カラー・ミー・ポップ[ON PLEASURE BENT]』(1992年4月1日発売)がそれぞれ、メニュー1、2であったが、のちに欠番とされる。メニュー3は、ルイ・フィリップ、ブリッジカヒミ・カリィらの楽曲を収録したサッカーの応援歌集『bend it![ファブ・ギア#2]』(1992年6月1日発売)。その後も、小山田自身のソロユニットであるコーネリアス、ブリッジカヒミ・カリィヴィーナス・ペーターカジヒデキシトラスシーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーサロン・ミュージックなど多くのアーチストの音源をリリース。レーベル内レーベルとして、マイク・オールウェイの意思を反映した洋楽ラインの"エキゾチカ[EXOTICA]"(のち"if..."に発展)、トシ矢嶋プロデュースによるMO'MUSIC、ボアダムスの山塚EYEによるデス渋谷系的レーベル"ショックシティー[SHOCK CITY]"などがあった。2002年7月17日にリリースした3枚組コンピレーションアルバム『ANCHOR』(メニュー250)を最後にレーベルは消滅する。トラットリアのリリースリストはこちら
■トランペット・トランペット・レコード[a trumpet trumpet RECORDS] <レーベル>
当時
ZESTの店員であった仲真史が始動したレーベル。1992年2月に、ブリッジバッチ・ジャケット、SUGAR CANDY MOUNTAIN、DIDA DIDA DOOの4バンドの音源を収録したレーベル第1弾となるコンピレーション『Television Personalities from Japan』をリリース。以降、The Love Mushrooms、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERなどの音源をリリースし、1993年にレーベルはエスカレーターに発展し消滅する。リリースリストはコチラ


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