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-関西サブカルチャー辞典-

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海洋堂【Kaiyodo】[店]
1964年,宮脇修が大阪に開店し,以来日本のプラモデル,フィギュア業界を牽引するカリスマショップ。90年代末頃から,チョコエッグなどの食玩も手掛け,その精緻な出来にマニアも多い。
かげろうレコード【Kageroh Record】[レーベル]
今村空樹が,兵庫県西宮市に拠点を置いて活動した自主制作レーベル。今村自らのバンド"ヴィオラ・リネア"のリリースのほか,うばざくら,のいづんずり,ポートレイ・ヘッズ,ヒー・ワズなどの独特の世界を持つ作品群を送り出し,京都の
ゼロ・レコードとともに関西のアンダーグラウンドシーンをささえた。リリースリストはコチラ
嘉門達夫【Kamon Tatsuo】[人]
歌手。大阪出身。1975年,高校在学中に笑福亭鶴光に入門し,落語家をめざす。1977年より笑福亭笑光を名乗り,関西地方のラジオ番組に出演を続けるも,1980年に破門される。その後,コミックソングを歌い始め,1982年「寿限無No.1」,1983年「ヤンキーの兄ちゃんの歌」を発売,大阪を中心に大ヒット,日本有線大賞新人賞を獲得。1984年には「ゆけ!ゆけ!川口浩」をリリース,全国区の知名度に。1985年には放送演芸大賞新人賞。以降も「タンバでルンバ」「小市民」「鼻から牛乳」「替え歌メドレー」などのヒットを産み出している。
川崎ゆきお【Kawasaki Yukio】[人]
漫画家。1951年兵庫出身。1971年「うらぶれ夜風」が『ガロ』入選。代表作に「猟奇王」シリーズ。
ガンジー石原【Ganji Ishihara】[人]
本名,石原基久。雑誌「
ぷがじゃ」の編集を経て,リリパット・アーミーの座員,ミニコミ誌「コミック・ジャングル」編集長など多方面で活躍した関西の奇人。1993年頃からは雑誌『G-SCOPE』を発行,関西のアンダーグラウンド音楽を紹介したカルト雑誌だった。
カンバラクニエ【Kanbara Kunie】[人]
イラストレーター。1978年京都出身。岡山大学農学部卒業後,FM802のビジュアルアーティストに選ばれる。オレンジペコーのジャケットイラストなども手掛け,そのお洒落なセンスは関西の女子を中心に圧倒的な支持を受けている。また,自らのバンド,セシルでの音楽活動も精力的に行っている。
キッチュ【Kitsch】[人]
1960年兵庫出身。本名・岸邦浩。大阪芸術大学デザイン学科卒業。同大学の研究科に進み,その傍ら大阪のディスコでスプーン曲げなどの芸を披露,周囲を巻きこむうちにプロを目指す。そして1984年,ニッポン放送へ送った自作のテープがきっかけとなり,ものまねタレントとして"キッチュ"の芸名で芸能界デビュー。1985年には
中島らも主宰の劇団リリパット・アーミー旗揚げに参加。ニッポン放送のラジオ「由貴とキッチュの夜もふかしぎ」のDJで人気を獲得。大阪を拠点に司会など様々な活動を重ね,1989年以降は東京に進出し芸名も"松尾貴史"に。フジ「笑っていいとも!」をはじめ,バラエティに欠かせない芸達者として活躍。
餃子大王【Gyozadaio】[グループ]
メンバーの大半が現役の教師で構成されたロックバンド。教育現場での面白エピソードをMCに巧みに織り交ぜつつ進むライヴはサーヴィス精神旺盛で観衆をひきつけてやまない。
京都クラブメトロ【Kyoto Club Metro】[店]
京阪丸太町駅で下車して,2番出口を上がっていく途中に位置するクラブ。ジャンルを問わない音楽が毎夜プレイされる,京都が世界に誇るスペース。
ファンタスティック・プラスティック・マシーンの田中知之が拠点としていたことでも有名。
●京都系【Kyotokei】[ジャンル/ムーブメント]
90年代末から00年代初頭にかけて、京都発のアーティスト群が注目され、それらを総称する際に使用された呼称。1998年にメジャーデビューしたくるり、くるりと同じく立命館大学の軽音サークル「ロックコミューン」出身のキセル、龍谷大学フォークソング認定同好会「黄色いトマト」出身のつじあやのらがその代表的存在。1999年には、フリーペーパー
「JUNGLE LIFE」とビクターエンタテイメントが、ママスタジヲやチェインズなどの京都系アーティストを取り上げたコンピレーション・アルバム『Attitude #075 京都』をリリースした。
空気公団【Kukikodan】[グループ]
1997年,山崎ゆかりを中心に結成された集団。音楽,映像,本など様々な媒体を通じて表現が展開される。
倉本美津留【Kuramoto Mitsuru】[人]
1959年生。「すとらびん式」「TV広辞苑」「現代用語の基礎体力」「ムイミダス」「未確認飛行ぶっとい」などにかかわり,関西独自の深夜番組を開拓した放送作家。
恵文社・一乗寺店【Keibunsha Ichijojiten】[店]
京都市左京区一乗寺に位置する書店。洋書,美術書,建築本,画集,サブカル本の品揃えが充実,ミニコミやフリーペーパーなども多く置かれており,また併設のギャラリー兼雑貨ショップ「アンフェール」では多種に渡る展覧会やイベント等が催される。京都造形芸術大学や京都芸術短期大学の学生らに愛され,京都を中心とするサブカルチャーの発信地的存在。
劇団M.O.P.【Gekidan M.O.P.】[劇団]
1984年,同志社大学文学部卒業後の
マキノノゾミによって旗揚げされた劇団。M.O.P.とはマキノ・オフィス・プロジェクトの略。木村緑子,三上壱郎,小市慢太郎らを擁する。
劇団☆新感線【Gekidan Shinkansen】[劇団]
1980年,主宰であるいのうえひでのり(当時2回生)ら,大阪芸術大学舞台芸術学科4回生を中心に旗揚げ。つかこうへいのコピー劇団として関西学生演劇ブームの中心的存在に。のち,"いのうえ歌舞伎"と呼ばれるエンターテイメント性の高い独自の演劇を追求する関西屈指の劇団に。1985年から中島かずきが座付き作家として「炎のハイパーステップ」より参加,「スサノオ」「髑髏城の七人」などをてがける。
渡辺いっけい,筧利夫,古田新太,羽野晶紀,高田聖子らを輩出。
ゴンチチ【GONTITI】[グループ]
ゴンザレス三上こと三上雅彦とチチ松村こと松村正秀によるアコースティックユニット。ともにサラリーマンであった三上と松村が,趣味として1978年より演っていたユニットであったが,1983年7月"ゴンザレス三上とチチ松村"としてファーストアルバム『アナザー・ムード』をポリスターより発表しメジャーデビュー。のち,愛称であった"ゴンチチ"に名義変更し,今や和み系の音楽の創造者として確固たる存在である。また,チチ松村はくらげ愛好家としても名高く,『私はクラゲになりたい』などの著作もある。


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