[2001.06]

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その10 
こないだ,知人経由で,MISIAの「マーベラス」を聴いたのです。R&Bブームだとか,ディーヴァの時代だとか,そういうのってありましたよね。Jラップとか渋谷系なんかの3倍は恥ずかしい。で,「MARVELOUS」。たぶん,これって例の潮流のなかで発表されていたら,そういう捉え方で迎えられたんだろうなぁ,と思うんですけど,2001年6月現在,これってすっかり歌謡曲でありJポップなんですよね,確実に。彼女のやってることって,さほど変わっちゃいないのに,そう聴こえるってのは,歌謡曲/Jポップの範疇ってのが,ここ数年で宇宙的に膨張してるってコトなのかなぁ,すっかりヒップホップも例に漏れずに貪欲なるJポップ世界に呑み込まれちゃってるもんなぁ。肝腎の作品性については,難しいコトはわからんのですけど,とにかく良い思いますよ。ただ,ボクに言えるのは,あの髪型はいかがかと思う。ギーガーの仕事か。頭脳改革か。


その9 
スゴイのが出てきたな。そう思ったのは,m-floがチャートに挙がってきたとき。といっても負な意味で。ま,それはあくまでもヴィジュアル面でのことで,マヌカンってこういう人?と。とかく,古いなぁ,と。とにかくそれは,置いといて(とマーシー風のジェスチャ。それをシムケンが開封。以下翌日の5時まで繰り返される月曜8時のイタチごっこ。),きっとそれは彼らの出自所以の無意識な雑食感覚からなんでしょうけど,音色的にアナログなものに執着がなく柔軟に様々な要素をカッパらってきてるのがスバラシイっすね。きっと,本気でヒップホップを志向し思考してる誇り高きヒップホッパーは彼らを蝙蝠として白眼視するでしょうけど,それじゃぁ凝り固まって発展を放棄した語意矛盾ロック=プログレと同じ道をトレースするような気がしてならないですね。つ・ま・り,m-floの勝ち。で,結局,ボクがココが書きたかったのは,服部まこだけだったってコト,NY市民を「ニューヨーっ子」と呼んでたのは。柳沢慎吾がタモさんを「ターさん」と呼ぶように。


その8 
こっこ系のBBSは難しいんだそうです。自傷傾向のヒッキー全員集合,ってな感情のトロ(脂身)になってるそうですしね。まぁ,ボクは,何に関してもファンの距離で没頭するコトがないので,そういうトコにいっても温度差を感じて引き切るのが関の山でしょうし,近寄らないようにしているんですけどね,それはこっこに限らず。

少し,昔話を書きます。ボクが通っていた高校にKという女子がいました。彼女とは会話を交わした記憶が全く残っていないのですが,それはボクだけではないのではないかと思うのです。彼女は,手入れをしていないキューティクルの欠落した長髪と,その合間から覗く濃い隈のある鋭い眼と長いスカートの詩人だったのです。結局,彼女の詩作を鑑賞する機会はただ一度だったのですが,それはクラス替えを記念した文集上だったと思います。皆が級友との別れを惜しむ言葉を書き連ねている中,彼女の作品は鈍い異彩を放っていたのです。血を流す枯木の挿絵の横に,歪な文字で書き記された死をテーマにした詞が一編,そんな様だったと薄く記憶しております。なんと重く暗いんだろう,そう思ったボクが尤も恐怖をおぼえたのは,その作品を遺すに際し彼女が「ぽか しろ○」(○は伏字)という不可解な筆名を使用していたことだったのです。そんな彼女がどうしているのか,風の噂にも聞きません。

さて,話を戻します。こっこが活動を中止し絵本作家を目指すという話を聴き,それはきっとハーメルンのような,かげのあるメルヘンになってしまうだろうと,思ったのです。いつ消えるかもしれない才能のともしび。彼女にはその灯りを自ずから消すことなく,不器用ながらも確実に足跡を残していってほしい。


その7 
三木道三を聴いてくださいよ,そうボクが彼に言ったのは,いつだったろうか。チャート第一主義者である彼は,数日後言った,初登場30位だと。ふーん,そんなもんか,と世間の了見を見限ったボクは目出度くも裏切られたんだ。そして,今だ。

じわり,と効いたね,じわり,と。それを癒しソング,だとかラベルを貼っ付けて,しまい込むのは簡単だ。そんなに簡単なもんじゃないってば。その浮遊感の持つあたたかみ,言葉通りの男のやさしさだけじゃないんだよ。その愛する人への懇願は,自らの愛と死を捧げるという決意表明。つまるところ,癒しの仮面を被ったエロスとタナトス。なのです。うたって泣くか,うたわれて泣くか。


その6 
オリーブが復刊した。さて,どうなんだろ。ボクはオリーブがオリーブでだった時代,つまるところ,オリーブ少女というその精神性を受け継いだ種族を産み落とした,常に少女然たろうとした少女たちのバイブルだった時代,を知らないが,今回の復刊は,はてさて,どうなんだろ,と思う。たしかに,末期のようにJ系なども載っていなく,まっとうな少女ファッション像を提示してはいるが,それはひどく表層的で精神性が薄弱ではないだろうか。その誌面から滲み出るオリーブらしさ,それはただのファッションセンスではなく,少女の少女として生きる指針のようなもの,が感じとれないような気がする。オリーブには,少女のファッション,それは只の服装ではなく心のファッションでもある,を示し,「正しい」少女像を説き導いてっていただきたいものだ。だって,オリーブ少女,つまりは少女的な少女,ステキじゃないか。


その5 
モーニング娘。が好きなんです。と,いま声を大にして言っても,それは恥ずかしくはないでしょう(語尾上げ気味で)。では,それは,おニャン子クラブの場合だったら,その当時,通用したのでしょうか。その答えは,おニャン子世代に遅れたボクにはさっぱりわからないんですよ。おそらくきっと,白眼視だったんでしょうけど。

さて,小森田実,見岳章,井上ヨシマサ,沖山優司らの作品を追っているうちに,自然と部屋に増殖してきたおニャン子関連の作品群。こうなったら,本気(マジ。またはマジメガネ。)で聴くか,と取り敢えず,半ば適当にMDに編集してみました。まずは,おニャン子版の「TOGETHER」を,とサブユニット及びソロを集めたものを2枚。

では,「ENDRESS VACATION」へ飛んでってください。

と,まずは,解散までのサブワークスを編集してみました。なるほど,聴けば聴くほど歌謡曲。思い入れがない分だけ,冷静に聴けるんだろうけど,あの当時の熱狂を肌身に感じたかったというのも事実で。さぁ,次は,おニャン子本体と,解散後のサブワークスでの編集MDを作ろう,っと。


その4 
コモリタミノルに続いて,いま気になるメロディメーカーという
ことで松尾清憲の提供作品をまとめてみました。それに
してもイイ意味での無節操。つまるところ,どんな仕事でのやっつける
力のある人だということですな。

詳細は「マ・ツ・キ・ヨ」へ

まさか,自分がどんな理由があろうとも,どんなに安くとも,
光ゲンジを買うとは思わなかったなぁ,それがたとえ,
某店でアルバムが50円で売ってたとしても。


その3 
こないだ,たまたまU局でやってた音楽番組で,
Kポップっつーのか韓国ラップ歌謡のPVを見てしまったのだが,とてつもなくカッコよかった。そのフッきれかた,というのが,アイドルが迷い無くラップをやっていることに拠っているのか,兎角そのスキルその意気込み半端じゃないのであった。mc.ATはDA PUMPに中途半端なラップ歌謡を歌わせるのなんて早く切り上げて,ラップの本格的なアイドルグループを育てていただきたい。


その2 
構想100日。遂に完成,小森田実クロニクル[1985-2000]
「コモリタミノルフォニクス」
内容は
ココへ。


その1 
誰しも夏をテーマに「マイベスト」を作ると思います。キムタ君しかり,三谷幸喜しかり。えーっと,そんなわけで,例に漏れず,夏をテーマにかなりやっつけぶりに,仕上げてみました。そうとうベタ,とっても王道,なつくりですが,夏だから,それもまた暑さのせいと,笑い飛ばせるハレーション。
内容は「
SUMMERDAZE」へ。


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