[Term-inal]
-渋谷系用語辞典-
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■マーキー[MARQUEE]
<雑誌>
1980年代初頭に創刊されたプログレッシヴロック中心の音楽雑誌が、1997年5月発売号より星雲社からの発売で一般流通に乗ることになり、新創刊。それにともない、編集長の松本昌幸は従来のプログレ路線から誌面を刷新、新創刊号で表紙・巻頭特集にピチカートファイヴを起用(第2号はコーネリアス)し、以後渋谷系に大きくスペースを割く雑誌に。
■マキシマムジョイ[maximum joy] <店舗>
WOODSTOCK大阪店、のち渋谷CISCOラウド店で勤務していた薄田育宏が独立して、1997年11月30日に渋谷区神南にオープンしたレコード店。小山田圭吾もしばしば利用していた。2004年7月4日閉店。
■牧村憲一[MAKIMURA KENICHI] <人名>
音楽プロデューサー。1946年生まれ。六文銭のマネージャー、大瀧詠一や山下達郎などの担当ディレクターを経て、細野晴臣主宰のノン・スタンダード・レーベルでディレクターとして重要な役割を果たす。のち、ポリスター移籍後、80年代後半にサロン・ミュージックのマネージャーであった吉永タカ司に、ロリポップ・ソニックのカセットを渡されたことからそのセンスに惹かれ、デビューよりフリッパーズ・ギターのプロデュースにかかわる。フリッパーズ・ギター解散後、ポリスター内にトラットリアを設立。ほかに、エルアールやスパイラルライフなどを手がけ、ポリスターの専務取締役に就く。
■マンチェスター・ムーブメント
<ムーブメント/ジャンル>
80年代末、アシッドハウス的なダンスミュージックとロックを融合させたストーン・ローゼズとハッピー・マンデーズの2組らによりマンチェスターより興ったムーブメント。マッドチェスターとも呼ばれる。フリッパーズ・ギターもその感覚を『ヘッド博士の世界塔』で積極的に取り上げた。
■mary
palm[メアリー・パーム]
<ファンジン>
仲真史が1990年から1992年まで発行していたファンジンの名称。1991年発行の第2号では、ブリッジのインタビュー、小沢健二によるヴィーナス・ペーターのインタビュー、仲、瀧見憲司、小山田圭悟の鼎談「LOST
LOVED ONES」などが掲載。1992年8月発行の第3号には、カヒミ・カリィ、加地秀基、イナズマKらも登場、仲、瀧見、小山田による鼎談「ラヴパレードでぶっとばせ」など。
■ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ[MILLION SECRETS OF JAZZ] <イベント>
オリジナル・ラブ田島貴男とU.F.Oが90年代前半頃に催していた連続イベント。当時盛り上がっていたアシッドジャズ・シーンの中心的イベント。
■モア・ベター[MORE BETTER] <雑誌>
ソニー・マガジンズが1993年12月に不定期刊行を開始した雑誌。創刊号からして、ピチカートファイヴを表紙に起用、ほかに表紙に記されたアーチスト名としては、コーネリアス、UNITED FUTURE ORGANIZATION、電気グルーヴ、小沢健二、ネロリーズ、カヒミ・カリィ、モンドグロッソ、ポイズン・ガールフレンド、ロッテン・ハッツと、かなり自覚的に渋谷系的な雑誌を目指したと考えられる。その後も、スチャダラパー、カヒミ・カリィ、東京スカパラダイスオーケストラ、コーネリアス、藤原ヒロシなどいかにもな人たちが表紙を飾り、1999年夏発行の第13号(表紙はTokyo No.1 Soul Set)を最後に休刊。
■motorway <レーベル>
バッチ・ジャケット、MAYLOVEの初田圭祐が1994年頃から運営していたレーベル。7インチアナログ中心のリリースで、MAYLOVE、バブルバスなどの日本のバンドだけでなく海外のアーチストの音源もリリース。リリースリストはコチラ。