[Term-inal]
-渋谷系用語辞典-
[ ア / カ / サ / タ / ナ / ハ / マ / ヤ / ラ / ワ ]
■ガール・ガール・ガール[GIRL GIRL GIRL] <ラジオ番組>
1990年秋より3年弱、FM横浜(現FMヨコハマ)にて毎週日曜日19時より放送されていたラジオ番組。小西康陽、窪田晴男、桜井鉄太郎が制作集団"GIRL
GIRL GIRL"を組織し、毎週新曲を録りおろしていくという番組で、ここで発表された音源は、3人の共同レーベル"ワイルドジャンボ"よりCDリリースされている。
■クッキーシーン[COOKIE SCENE] <雑誌>
1997年春、インディ・レーベル"レイル・レコーディングス"の主宰だった伊藤英嗣が創刊した雑誌。創刊以来、インディ精神溢れる誌面で、付録のCDも人気が高い。伊藤は、イギリスのインディ・レーベルの草分け的存在であるクリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーと親交も深く、日本の"クリエイション伝道師"として、パオロ・ヒューイット著の「クリエイション・レコーズ物語[原題/Alan
McGee and Story of Creation Records:This Ecstasy Romance Cannot
Last」の訳・監修を手がけている。
■クルーエル・レコード[CRUE-L RECORDS] <レーベル>
もともと音楽雑誌の編集者であった瀧見憲司が、自分の趣味にあったアーティストのレコードを出したい、という実にストレートな感情から設立した渋谷系を代表するインディ・レーベルの雄。1991年11月、カヒミ・カリィ、ブリッジ、フェイヴァリット・マリン、ヴィーナス・ペーター、ルーフ、マーブル・ハンモックの6バンドの音源を収録したレーベル第一弾となるコンピレーション『Blow
Up』をリリース。その後も、ラヴ・タンバリンズ、フリーダム・スィート、ポート・オブ・ノーツなど独自の音楽を創造するアーチスト群を世に送る。リリースリストはこちら。
■CLOVER RECORDS <レーベル>
斉藤正人が設立したインディ・レーベル。斉藤のバンドであるPEATMOSのほか、800 CHERRIES、Recycledpop、RED GO CARTなどの音源をリリース。2005年には姉妹レーベル"MARTIAN
MODE"が設立、my ghostなどの音源がリリース。リリースリストはこちら。
■K.O.G.A RECORDS[ケー・オー・ジー・エー・レコーズ]
<レーベル>
通称コガレコーズ。元ヴィーナス・ペーターの古閑裕が1994年に始動したインディ・レーベル。1994年6月10日にレーベル第一弾リリースとなるオムニバスアルバム『POP
GOES THE WEASEL vol.1』をリリース。ギターポップ色の強いバンドのリリースを続ける日本のインディポップの総本山的存在。過去にリリースしたアーチストに、サイカゴーゴー、デキシード・ザ・エモンズ、ロンロンクルー、プレイメイツ、オートマチックス、ディジー・ヨーグルト、ナンバーガールなど。
■小出亜佐子[KOIDE ASAKO] <人名>
1965年11月28日東京生まれ。青山学院大学在学時、在籍したサークル"英国音楽愛好会"のミニコミ『英国音楽』制作に携わる。サークル解散後、小出は『英国音楽』を私物化、ブルーハーツ、ロンドンタイムス〜フレデリック、ファントムギフト、ストライクス、オリジナルラヴなど東京モッズシーンやネオGS周辺のバンド取材記事やイギリスのインディポップについての記事を掲載。『英国音楽』休刊後、会社員を経て、堀口麻由美、川崎大助とともに『米国音楽』を創刊。1996年5月頃、個人サイト『asako's
SUNSHINE playroom』を開設。
■小林弘幸[小林ヒロユキ/KOBAYASHI HIROYUKI] <人名>
90年代ミクスチャー・パーティ元祖的存在であったFREE
FORM FREAKOUT[フリー・フォーム・フリークアウト]を、1994年ころから(共同)主催。1995年にはレーベル"HATE
IT,DAMN IT RECORDS[ヘイト・イット・ダム・イット・レコーズ]"を設立、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーの『GIVE THEM BACK TO ME』などをリリース。1996年には、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハー、アステロイド・デザート・ソングス、OOIOO、インセンス、ギターウルフ、DMBQ、曽我部恵一ブルースカルテット、バッファロードーター、マゾンナらが参加したデス渋谷系的コンピレーション『EVOLVE
OR DIE』(1996年12月18日発売/Pヴァイン)をコンパイル。そして1998年に、レーベル"HOT-CHA"を始動、AHH! FOLLY JET、ASA-CHANG&巡礼、デラウェア、ハイ・スピード、シュガープラント、ゼネラル、渡辺ヨシキなどの音源をリリース。2003年に"HOT-CHA"は"夢音[Mu-On]"に改称。2006年9月30日、小林の結婚にあたり"FREE
FORM FREAKOUT"が恵比寿MILKにて一夜限りの復活を果たした。
■今夜はブギー・バック[BOOGIE BACK]
<楽曲>
プライベートでも仲がよかった小沢健二とスチャダラパーが、1994年3月9日に発表したシングルのタイトル。小沢健二が在籍していた東芝EMIから出た「今夜はブギー・バック(nice
vocal)」(小沢健二
featuring スチャダラパー)、スチャダラパーが在籍していたキューン・ソニーから発売された「今夜はブギー・バック(smooth
rap)」(スチャダラパー featuring 小沢健二)の2ヴァージョンがある。渋谷系の時代最大のアンセムであり、ラップとポップスが融合しえるものであると大衆に知らしめた記念碑的作品。1995年3月1日にはECDがアンサー・ソング「ドゥ・ザ・ブギー・バック」をリリース。1995年12月1日に発売になったスチャダラパーのコンピレーションアルバム『サイクル・ヒッツ〜リミックス・ベスト・コレクション〜』には小山田圭吾がボーカルをとった「今夜はブギー・バック(smooth
rap) 小山田圭吾
REMIX」が収録、小沢健二はアルバム『Eclectic』(2002年2月27日発売)にて「今夜はブギーバック/あの大きな心」としてセルフカバーしている。この曲は広く愛されているがゆえか、カバーするミュージシャンも多く、竹中直人&ワタナベイビー(「今夜はブギー・バック
(smooth rap)」(2006年7月5日発売))やKREVA(シングル「Have
a nice day!」(2006年8月2日発売)収録)は音源としてもリリース、宇多田ヒカルや櫻井翔(嵐)らもライヴで披露している。